電話する WEB予約
Tel.044-872-8027
川崎市宮前区小台2-5-1 ティモネ宮前平1F
東急田園都市線「宮前平駅」より徒歩1分
WEB予約

頭痛 headache

頭痛について

頭痛

頭痛でお悩みの方は数多くいらっしゃいます。近年の疫学調査で、国民の4人に一人が頭痛に悩んでいると言われています*。ありふれた症状ではあるものの、原因によっては命にも関わる、怖いものも隠れており、それを正確に拾い上げて区別することがとても重要です。

軽微な症状でも、脳腫瘍など重篤な疾患が潜んでいる可能性もあります。当院では即日に、MRI検査で放射線被曝なしに脳内を詳細に評価し、治療を開始することが可能です。

しばらく安静にしていると治まるケースもあり、市販の痛み止めで対処されている方も多いのですが、その場合でも痛みのため、仕事や家事、勉強などがはかどらない等、日常生活に支障を来たすことも多く、辛いものです。

早めの治療で痛みを軽くできることも多いので、まずは当クリニックにご相談ください。(*片頭痛が人口の5〜10%、緊張型頭痛が人口の約20%であることが報告されています)。

当院では頭痛外来を毎日行なっております。その頭痛、我慢せずに当院にお越しください。

頭痛の種類

ひとまとめに頭痛といっても、国際分類(ICHD-3)では小項目を含めると300以上の種類の頭痛があり、大きく分けて、脳に病変のみられない一次性頭痛と、他の病気の症状として生じている二次性頭痛があります。前者の一次性頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあり、当クリニックにて対応いたします。

一方、後者の二次性頭痛を引き起こす原因疾患としては、脳卒中(くも膜下出血、脳出血、椎骨動脈乖離)、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)、脳腫瘍、髄膜炎など、命に関わるものが多く、一刻を争うケースも少なくありません。

また、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、緑内障等といった脳以外の疾患でも頭痛を起こします。 このように正確な診断と、その原因に対する治療が必要になります。

頭痛の診断

頭痛でお悩みの方が受診した際には、まず詳細な問診、身体診察を行い、必要に応じてMRIや採血などの検査を実施します。これらを通じて怖い二次生頭痛を除外します。検査の結果、入院による検査、治療が必要な場合は、対応できる医療機関に相談します。 一次性頭痛においては、頭痛のタイプを判断し、それに応じて治療に入ります。

一次性頭痛について

片頭痛 緊張型頭痛 群発頭痛 薬物乱用頭痛 など

片頭痛

こめかみの辺りにズキンズキンと脈打つような痛みが起こるタイプの頭痛です。さまざまな原因が提唱されており、従来は何らかのきっかけによって脳の血管が急に拡張したりすると片頭痛が起こりやすくなると言われていました。

現在では、セロトニンや、三叉[]神経終末から放出されるCGRPなどの物質が関与していることが明らかになり、これに対する新しい治療薬も開発され、有効性が示されております(CGRP関連片頭痛予防薬)。

頭痛に伴い、吐き気などの症状が見られることもあります。痛みが比較的に早く治まることもありますが、3日間ほど続くことも少なくなく、生活の質(QOL)が低下します。疲労やストレスが蓄積した生活を続けていると、片頭痛のリスクが高まりますので注意が必要です。人口の約10人に1人が持っていると言われています。

緊張型頭痛

一次性頭痛のなかで最も多いタイプの頭痛です。人口の約5人に一人が持っていると言われています。精神的ストレスや身体的ストレス、同じ姿勢を保つことなどにより、首や後頭部の筋肉が過度に緊張し、頭に金属の輪を嵌められたような痛みが長時間続くタイプの頭痛です。女性に多く見られ、高齢者においても多くの方が持っています。

予防には内服や、入浴、運動、マッサージなどを行い、首の後ろから後頭部の筋肉をリラックスさせること重要です。なお、頭痛のなかには、入浴や運動などを控えた方が良いケースもありますので、専門医を受診したうえで対応するようにしましょう。

群発頭痛

目の奥をえぐられるような激しい痛みが生じるタイプの頭痛です。あまりの痛さに耐えきれず、動き回ったり、転げ回ったりする人も少なくありません。鼻水や目の充血、涙が出る場合もあります。夜間や睡眠中に発作が起こりやすく、発作後は何事もなかったかのように痛みが治りますが、数週〜数ヶ月の間繰り返します。

原因としては、脳の視床下部の関与や、目の後ろを走っている血管の拡張により、痛みが強まるのだと考えられています。患者数は比較的少ないのですが、働き盛りの若い男性に多く見られる傾向があります。誘因となるアルコールを控え、お早めに医療機関を受診するようにして下さい。

薬物乱用頭痛

頭痛を止めるために、頭痛薬を頻回に内服していると、それ自体が頭痛の原因となることがあります。1ヶ月以上頭痛が続いており、週に2〜3回は頭痛薬を内服している期間が3ヶ月以上続いている場合は、薬物乱用頭痛をおこしているかもしれません。市販薬を長い間内服していても効果が乏しい場合、お早めに受診して治療を始めることが勧められます。

片頭痛の新薬(CGRP関連片頭痛予防薬)

片頭痛の方では脳内にCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が増え、これが脳の血管に作用して片頭痛き起こされると言われています。CGRP関連薬はこの働きを抑えることで、片頭痛発作がおこるのを予防すると考えられています。

当院ではガルカネズマブ(エムガルディ®︎)フレマネズバブ(アジョビ®︎)エレヌバブ(アイモビーグ®︎)が使用可能です。

頭痛の発作が週に1日以上あり、内服しても症状がなかなかよくならない方は適応となる可能性があります。 是非当院にご相談ください。