脳腫瘍について
脳腫瘍とは、頭蓋骨の内側に発生した腫瘍の総称になります。なにもせずに経過観察で良いも良性のものから、数日で命にかかわってくる悪性のものまで、さまざまなものがあり、細胞や遺伝子の型によって150種以上に分類されます。
悪性腫瘍については転移したものと脳細胞が腫瘍化したケース(原発性脳腫瘍)の2つがあります。
症状について
脳腫瘍のできる場所により、めまいや頭痛、手足の脱力や、てんかんなど、さまざまな症状をきたします。大きくわけて、腫瘍そのものの体積や、周りの組織の浮腫みによるmass effectと、腫瘍の局在から生じる局所症状に分けられます。
mass effect
腫瘍が脳や神経を圧迫することで、麻痺などの神経症状や、腫瘍の増大や周囲の脳が浮腫むことで、密閉空間の頭蓋骨の内側の圧力が高くなり、頭痛や嘔吐などをきたすようになります。
局所症状
腫瘍が発生した部位によって起きる症状のことで、手足に力が入らない、歩きづらい、しゃべりにくい、言葉がわからない、けいれん、めまい、ふらつき、意識が朦朧とする等、部位により様々な症状を起こします。
治療について
一言に脳腫瘍といっても、腫瘍の種類や、その出来た場所、年齢等によっても治療方針は個人個人で異なってきます。良性の腫瘍で、これといった症状がないという場合は経過観察となることもありますし、悪性腫瘍はもちろん、良性であっても症状が強く出ている場合に外科手術(開頭手術や神経内視鏡手術)や、放射線療法、化学療法(抗がん剤)が行われます。
当院では大学病院を含めた、豊富な治療経験のある医療機関とも連携しておりますので、速やかに治療が受けられるように紹介いたします。