2026.08.04 頭痛
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医・指導医

- 「手足のしびれ・ろれつや言葉の出にくさ」「これまで経験したことのない頭痛」「だんだん強くなる頭痛」などは、すぐに受診・相談したいサインです(神経症状は出た時刻の確認が大切)。
- 原因が脳にあるかどうかは、MRI検査で確認できます。脳の血管の状態も3次元で確認できます。
- 宮前平脳神経外科クリニックでは、頭痛で来院されたその日のうちに脳MRIの撮影から診察まで対応しています(適用範囲は本文をご確認ください)。
頭が痛いとき、多くの方が「少し休めば治る」と考えます。実際、頭痛の多くは命に関わらないものです。一方で、脳腫瘍・脳卒中など、見逃したくない病気が隠れていることがあります。また、突然の激しい頭痛は一刻を争う、救急対応が必要になる可能性があります。この記事では、注意すべき頭痛のサインと、繰り返す頭痛(片頭痛など)との見分け方、脳神経外科でできる検査について解説します。
すぐに受診を検討したい「危険な頭痛」のサイン
いつもの頭痛と「明らかに違う」と感じたら、自己判断で様子を見ず、医療機関の受診を検討してください。一般的に、次のような特徴がある頭痛は注意が必要とされています。
- 手足のしびれ・力の入りにくさ・ろれつが回らない・言葉が出にくい(失語)・物が二重に見えるなどを伴う(外来でもっとも多い主訴です)
- これまで経験したことのない強さ・種類の頭痛
- だんだん強くなる/朝に強い/吐き気を伴う
- 首の痛み・首が回らないなどの頚部の症状を伴う
- 頭を打った後から続く、または悪化する(打った場所は問いません。額を強く打った場合や、交通事故のエアバッグの衝撃などでも脳出血が起こることがあります)
- 突然、ハンマーで殴られたような強い痛み(くも膜下出血で典型的とされ、一刻を争います)
⚠️ 症状が出た「時刻」を確認してください。
しびれ・ろれつ・言葉の出にくさなどの神経症状は、いつ始まったか(発症時間)が治療を大きく左右します。気づいた時刻を控えておきましょう。
次のような「突然の」症状は、脳梗塞や脳出血などが疑われる、一刻を争う緊急の状態です。
- 突然、血圧が200近くまで上がった
- 突然、言葉が出ない
- 突然、力が入らない
- 突然、しびれる
- 突然、片目だけでも視界が黒くなる
- 突然、ハンマーで殴られたような激しい頭痛

当院では、普段の頭痛と「明らかに種類が違う」と感じる症状が出たときは、別の病気が隠れている可能性を必ず考えます。とくに、手足の麻痺・ふらつき、ろれつが回らない・言葉が出にくいといった神経症状を伴う場合は、痛みの強さ以上に慎重に診ます。市販薬や痛み止めで一時的に楽になっても、根本の原因に手が届いていなければ頭痛は繰り返し、慢性化することもあります。「いつもの頭痛」と決めつけず、症状の出た時刻を控えて、早めにご相談ください。
なお、上記に当てはまらなくても、痛みが続く・市販薬で改善しない場合は、一度きちんと原因を調べておくと安心です。
「何科を受診すればいい?」――頭痛と脳神経外科
脳の病気が心配な頭痛は、脳神経外科が専門です。MRIなどの画像検査で脳の状態を直接確認できます。頭痛で「何科に行けばいいか分からない」という声はとても多く、内科・整形外科などを受診し、「脳が原因かもしれない」と脳神経外科を紹介されるケースも少なくありません。
実際、他の科から紹介されてくるのは、痛み止めでは良くならない方や、しびれ・ろれつが回らないといった神経症状を伴う方が中心です。一般の内科では、頭痛に鎮痛薬を処方して経過をみることも多いのですが、その背景に二次性頭痛(出血や腫瘍などが原因の頭痛)が隠れていることもあります。痛み止めはその場しのぎの対応であり、根本的な解決策・治療ではありません。
頭痛外来では一歩踏み込んで、日常の生活を取り戻すための治療を行います。頭痛外来を受診することで、より精密で根本的な治療につなげることができます。本来の原因を確かめておきたいときには、脳神経外科で一度精密検査を受けておくと安心です。
当院での対応|脳MRIを「その日のうちに」

「脳に異常がないか、今すぐ知って安心したい」――そのお気持ちに応えるため、当院では脳のMRI検査を当日対応しています。大学病院などでの撮影と比べ、撮影時間が短い点も、患者さんの負担軽減につながります。
MRIでは、脳の血管の状態を3次元の画像で確認(MRA)することができます。撮影した画像は院長が慎重に判断し、頭蓋内(頭の中)の状態を診察時にご説明します。
とくに、血圧やコレステロールが高い方、もともと心臓に持病がある方は、脳の血管の病気に注意が必要とされています。気になる頭痛があるときに、その日のうちにMRIで状態を確認できることは、安心につながります。
当院は、外来での診療と検査を担う地域の窓口(1次)の医療機関です。MRIなどの検査で緊急の治療が必要な病変が見つかった場合は、速やかに適切な高次医療機関と連携し、転院搬送の手配を行います。「まず気になる頭痛を相談・検査し、必要なら確実に次へつなぐ」という役割を担っています。
頚椎・下垂体・てんかん・片頭痛の専門的な診療や、赤ちゃんの頭のかたちの相談などは、それぞれ専門の医師が在籍しており、大学病院レベルのより精度の高い診断・治療を受けることも可能です。
大きな病院では撮影から結果のご説明まで日をまたぐことも少なくありませんが、当院では撮影・診察・結果のご説明、そして必要な治療の開始までを同じ日のうちに行える体制を整えています。万一、より高度な治療が必要な場合も、大学病院などと連携してその日のうちにおつなぎすることが可能です。検査して終わりではなく、その後のフォローアップまで責任を持って診ていきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. どんな頭痛だったらMRIを受けたほうがいいですか?
A.「これまでと違う頭痛」「だんだん強くなる頭痛」「市販薬で改善しない頭痛」、その他、神経症状(手足のしびれ、ふらつき、ろれつの回りにくさ等)などを伴う場合は、早めの受診と検査をおすすめします。また、症状が出た時刻を控えておくと診察に役立ちます。当てはまらなくても、頭痛が続く場合は一度調べておくと安心です。なお、突然の激しい頭痛は一刻を争う緊急の状態の可能性がございますので、早めに受診してください。症状が軽く感じられても、実際には重い病気が隠れていることがあります。「軽いから大丈夫」と自己判断せず、気になるときはご相談ください。
Q2. MRI検査は痛いですか?時間はどのくらいかかりますか?
A. MRIは放射線を使わず、痛みのない検査です。撮影中は機械音がし、頭を動かさないようにする必要がありますが、当院は脳MRIの撮影時間が比較的短い点が特徴です。撮影自体はおおむね10〜15分程度が目安で、患者さんお一人おひとりの状態に合わせて、医師がその都度撮影条件を判断し、必要な情報を最小限の時間で得られるようにしています。
Q3. 本当にその日のうちに結果まで分かりますか?
A. 脳・脊髄のMRIについては、撮影から診察・結果のご説明まで当日対応が可能です。
Q4. 頭痛がある場合、何科を受診すればいいか分かりません。
A. 脳の病気が心配な頭痛は脳神経外科が専門です。当院は脳神経外科として、頭痛の原因の見極めとMRI検査に対応しています。頭痛は300種類以上にわたり、頭痛のタイプによって治療方法も異なりますので、適切な診断が重要になります。正しい診断をつける意味でも、脳神経外科や頭痛専門外来の受診が必要です。
まとめ
- 「手足のしびれ・ろれつや言葉の出にくさ・だんだん強くなる」頭痛は、すぐに受診・相談したいサインです(神経症状は出た時刻の確認を)。突然の激しい頭痛は一刻を争う緊急の状態です。
- 原因が脳にあるかはMRIで確認できます(脳の血管の状態も3次元で評価し、院長が頭蓋内の状態をご説明します)。
- 当院ではMRIを当日撮影〜診察まで対応しています(大学病院の専門医が対応)。
頭痛で即日の検査をご希望の場合は、ご予約時に「頭痛で即日検査希望」とお伝えください。
